全国土壌改良資材協議会

平成30年度秋の合同現地研修会(沖縄)が終了

平成30年11月13日(火)~15日(木)2泊3日の沖縄現地研修会が終了しました。

参加者は13名(内当協議会から8名)でした。研修地の沖縄県農業研究センター名護支所では、支所長の比嘉氏から①北部地域の代表的な土壌、国領マージの性質とその改良法、②特殊土壌 酸性硫酸塩土壌について③赤土流失防止技術の紹介の課題について講義と果樹班の班長 松村氏から「気候変動に適応した沖縄型果樹農業技術開発事業」の説明があった。場内見学パイナップルの路地とハウス栽培、ピタヤ(ドラゴンフルーツ)等の栽培を見学した。

南部の本所(糸満市)では、土壌環境班の班長 崎馬氏から①ジャガールの排水対策事例②赤土流出対策③要素欠乏・過剰症④有機質資材の肥効効果④カットソイラー(有材補助暗渠機)について説明あった。場内見学ではカットソイラーの実演と台風被害のあったサトウキビ畑の回復の現状を見学した。

今回は初めて沖縄土壌医の会と共催の形で「土づくりセミナー」を那覇市の(公財)沖縄県畜産振興支援センターの会議室で実施。会長の宮本直子氏から①有機物長期連用試験結果(緑肥と堆肥)②地域資源を活用した土壌改良(粗砕石灰岩による酸度矯正)③ジャガールにおける有機物連用試験。また副会長の吉田晃一氏から沖縄の農業と土壌ぬついて説明があった沖縄土壌医の会は2014年11月に土壌医資格登録者を中心に設立された地域土壌医の会で(一財)日本土壌協会が認可した組織で会員数は約40名。

沖縄の農業生産法人あいあいファームは、平成29年度6次産業化アワードで農林水産大臣賞を受賞した法人で、小中学校の廃校の再利用を軸に6次産業化で事業を展開している。取締役力石氏の講義では、「沖縄の明るい未来について」の演題で拡大していく観光産業との連携の重要性について、沖縄というアジアで恵まれた立地条件と観光資源(海洋資源)と琉球文化を背景した農と食文化をコラボレーションしたビジネスの将来展望の説明があった。

懇親会は、那覇市の国際通りにある琉球舞踊のレストラン「四ツ竹」で沖縄土壌医の会の宮本、吉田氏を招いて行った。

以上、15日(木)午後1時半那覇空港で解散した。

 

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